「ちょい人気者」とは何か
「ちょい人気者」とは、すごい人気者ではないのだけど、特定の人たちには人気がある状態です。
クラスに何人かはいる、「すごくカッコよくて人気があるタイプではないけど、この人も悪くないよね」というポジションの人です。
スモールビジネスにおいては、この「ちょい人気者」が目指すべき姿のひとつです。
SWOT分析とは何か
SWOT分析とは、経営やマーケティングに関する分析手法です。
次の4つの頭文字をとって、SWOTという名称がついています。
- 強み(Strengths)
- 弱み(Weaknesses)
- 機会(Opportunities)
- 脅威(Threats)
しかし、経営とか言われても難しくてよくわからない方もいると思います。
そのため、強みとはオリジナリティ(独自性)であり、機会とはビジネスチャンスである、と読み替えています。
ちょい人気者となるために、このSWOT分析を使って、あなたのオリジナリティと、新しいビジネスのチャンスを見つけ出します。
2つがかけ合わさることで、誰にもまねできない独自性のあるビジネスを展開できるようにします。
オリジナリティ(強み)とビジネスチャンス(機会)の重要性
オリジナリティ(強み)は、スモールビジネスにおいて、非常に重要な要素です。
ちょい人気者になるにはオリジナリティが欠かせません。
周囲にいる人と何も変わらなければ、目立つこともないし、ちょい人気者になることはできません。
ちょっとだけでも他の人と違うポイントがある(オリジナリティがある)ことが大切です。
オリジナリティがあったら、ビジネスで成功できるのかというと、それもまた違います。
ビジネスチャンス(機会)があるかどうかも重要です。
必ずしもビッグなビジネスチャンスである必要はなく、ニッチな領域でチャンスがあればそれでOKです。
この2つがかけ合わさったときに、独自のビジネスが提供できるようになり、スモールビジネスとして成り立つようになります。
- スモールビジネスでは「ちょい人気者」を目指す
- SWOT分析を使ってみる
- オリジナリティとビジネスチャンスのかけ合わせが重要
オリジナリティの磨き方
なぜオリジナリティが必要なのか
他のビジネスと差別化できることが最大のポイントです。
すでに世の中には多くのビジネスが存在し、どのジャンルでも大きな企業がサービス提供をしています。
その状況下では、ただ同じようなサービスを提供しても、ユーザーが購入してくれることは少ないです。
しかし、少しだけでも異なるサービスだったらどうでしょうか?
たとえば、次のようなカフェだったら、少しは興味を持つユーザーがいそうではないですか?
- カフェがまったくない地域にあるカフェ
- コーヒーと一緒にマッサージの提供をしているカフェ
- イケメンのお兄さんがメイド姿で給仕するカフェ(笑)
これがオリジナリティを持ち、他と差別化するということです。
オリジナリティがあると、大きなビジネスにはならなくても、特定のお客様がつき、スモールビジネスとして成り立ちます。
お客様との信頼関係を築く
また、オリジナリティがあると、お客様との信頼関係が築きやすいです。
スモールビジネスにおいては、お客様との深い信頼関係が欠かせません。
少数のお客様を相手にするので、繰り返し利用してもらう必要があるからです。
そのときに、オリジナリティがあると、会話も弾みやすいですし、お客様の関心度合いも高くなります。
他に同じお店がないため、何度も利用しているうちに、関係性が深まっていき、さらに利用してくれるようになります。
- 差別化するためにはオリジナリティが重要
- オリジナリティがあると、信頼関係を築きやすい
- お客様と深い信頼関係を築く
ビジネスチャンスの見つけ方
自身の興味や経験を整理する
まず、大切なことは、自身の興味のあることや好きなこと、これまでの経験をたな卸しし、整理することです。
たとえば、コーヒーが好きで、毎日カフェに行っているAさんとBさんがいたとします。
この2人がスモールビジネスのネタを考えるとき、興味や経験によって、どう違ってくるのか考えてみます。
- Aさん
- コーヒーが好きで毎日カフェに行く
- カフェで読書をするのが好き
- コーヒーの種類は詳しくない
- コーヒー以上に、カフェでの滞在時間や雰囲気、空気感が大切
- Bさん
- コーヒーが好きで毎日カフェに行く
- 珍しいコーヒーを探すのが好き
- コーヒーの種類にも詳しい
- カフェでは本格的なコーヒーが提供されていることが大切
この2人がカフェを開業するとしたら、何となく違ったカフェになりそうな感じがするのがわかりますか?
Aさんは、コーヒーそのものより雰囲気重視で、滞在時間を楽しんでもらえるようなカフェが合いそうです。
Bさんは、本格的なコーヒーを提供する、通好みのカフェが合いそうです。
このように、自身の興味や志向によって、同じサービスでもまったく違った業態になってきます。
なので、自身のことをよく理解し、どんな事業が向いているのかをしっかり考える必要があります。
たな卸しの仕方
たな卸しの仕方には色々な方法があります。
自己分析やSWOT分析の書籍や、解説しているWebサイトはたくさんありますので、それを使ってみる方法はありです。
その他には、最初の一歩として、デモグラフィック、サイコグラフィックという軸で考えてみる方法もあります。
これも、元々はマーケティングの手法ですが、基本的な自己分析法としても活用できます。
紙に書き出してみて、改めて確認してみるのは、非常に重要です。
- デモグラフィック
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住所
- 家族構成
- 所得
- 学歴
- 宗教
- 国籍
- 社会的地位
- サイコグラフィック
- 価値観
- 性格
- ライフスタイル
- 興味・趣味
- 社会的地位
- 行動の動機
- 意見や態度
- 活動・関与しているコミュニティ
- 消費習慣
- 利用している情報源
- チャレンジしたいこと
- 直面している問題
- 夢・願望
観察と情報収集の重要性
自分の特徴を洗い出すのと同時に、世の中の流れを知ることも重要です。
世の中で必要とされていないサービスはいくら頑張っても利益が出ません。
この時流れを理解するのに重要なことが、「日常的に色々な物事を観察し、情報収集をする」ことです。
情報収集というと、フランチャイズの情報を探したり、おいしいビジネスのネタを探したりしてしまう人も多いと思います。
しかし、そこにはビジネスチャンスはありません。
どちらも、すでにほかの人が開拓済みであり、その利権を使って、ビジネスを拡大しようとしているからです。
スモールビジネスにおいては、誰かが提供してくれるものを利用しても、上手くいかないことの方が多いです。
それは、提供される側が、立ち位置的に弱くなり、搾取される構造になりがちだからです。
そこで試してみてほしいのが、日々生活する中で「誰かが困っていることはないか」「お金を出してでも欲しいと思っているものはないか」を観察し、自分なりに考えてみることです。
ビジネスは、「誰かが困っていることを解決する」のが基本構造です。
困っている人はお金を出してでも、何かが欲しいと思っています。
そこにビジネスチャンスがあります。
それは、誰かから提供されるものではありません。
自分で考え、見つけ出す必要があります。
- 自身の興味や経験を整理する
- デモグラフィックとサイコグラフィックを使ってみる
- 観察と情報収集を大切にする
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