Googleでは、「Get started using Google Analytics」という、Google Analytics 4(GA4)の公式学習教材(YouTube動画+テキスト)を用意しており、無料で利用可能です。
2023年9月現在は、英語版のみ提供されています。
この記事では、英語版の公式ガイドに追加説明を入れながら、日本語で解説しています。
※意訳をしていますので、ご了承ください。
こちらは前編です。
後編はこちら。
「Get started using Google Analytics」について
本ガイドは、Googleから提供されている初心者向けの公式学習教材です。
Google Skillshopにて、その他のGoogleサービスの学習教材とともに提供されています。
旧Google Analytics(Universal Analytics)でも、公式学習教材が提供されており、公式認定資格としてはGAIQ(Google Analytics Individual Qualification)がありました。
現在は、Google Analytics 4への移行に伴い、学習教材も変更となっています。
公式認定資格としては、Google Analytics Certificationが提供されています。
本ガイドでの目標
本ガイドでは、Google Analytics 4を学習するうえで、3つの学習軸を設定しています。
- データの収集・処理について
- セットアップ方法について
- 収集データのレポートについて
本ガイドの構成
本ガイドは次の項目から構成されています。
この記事では太字の章について解説しています。
- コース説明
- ビジネスを成長させるためにデジタル分析を活用する
- Google Analyticsがどうやってデータを扱っているかを学ぶ
- Google Analyticsアカウントとプロパティを作成する
- データ収集できるようにWebサイトを設定する
- データ収集できるようアプリを設定する
- データが収集されていることを確認する
- アカウント権限と設定を管理する
- ディメンションと指標でレポートをもっと活用する
学習前後でアンケートがあります。
「Get started using Google Analytics」の日本語解説
コース説明
簡単なコース説明です。
講師は、クリスタ・サイデンさんと、マット・ランダースさん。
■1.0 Get started using Google Analytics with Skillshop’s NEW Analytics Academy course for GA4
https://www.youtube.com/watch?v=A6-xw1bEEzQ
ビジネスを成長させるためにデジタル分析を活用する
目的
- デジタル分析の定義
- デジタル分析が、どのようにビジネスを支援するかへの理解
- GA4のデモアカウントを設定
解説
デジタル分析とは、Webサイトやアプリのデータを収集、処理し、分析を行うことです。
その最も重要な目的は、マーケティングやビジネス目標の意思決定を支援することです。
例えば、ユーザー行動の把握、マーケティング施策の効果最大化、ビジネス目標達成のために役立つコンテンツの特定、ユーザーのWebサイトへ到達経路の把握、などです。
デジタル分析では、マーケティングファネルという考え方を使用します。
単純なマーケティングファネルの場合は、次の3つの段階で成り立っています。
- Acquisition(アクイジション):ユーザーの認知や興味を獲得する
- Engagement(エンゲージメント):ユーザーにコンテンツを閲覧してもらう
- Monetize(マネタイズ):お客様として商品を購入してもらう
この3段階に分けて考えることで、より効果的に分析をすることが可能です。
この後は、Google merchandise storeというオンラインショップと、Flood-It!というアプリを例に解説を進めます。
デジタル分析を行う前に、まずビジネス目標を設定する必要があります。
目標が異なると、分析内容がまったく変わってくるからです。
目標例として4つを挙げています。
- リードを獲得する
- オンライン売上を増加する
- ユーザーの行動を検証する
- 認知を拡大する
ジェイソンのスニーカーを販売するオンラインストアを例にして解説しています。
ビジネス目標として、収益性の高いスニーカーをより販売したいということを設定しています。
たとえば、エリア分析をして、ある地域では特定のブランドがよく売れていることを発見し、その地域で広告を打つ方法があります。
また、ショッピングカートでどこで離脱しているかを確認し、原因を解決する事も提案しています。
今後はGoogle Analyticsのデモアカウントを使いながら説明を進めます。
■デモアカウントの設定について
https://support.google.com/analytics/answer/6367342
クイズ
事例のようにオンラインストアで、スニーカーをもっと売りたいという目標があります。
デジタル分析を活用しているものとして適していないものは?
- 特定のエリアで売上トレンドについて分析する
- オンライン広告について意思決定の情報を与える
- 特定のWebページについて問題を認識する
- Webサイトを検索エンジンに最適化する
■ヒント
デジタル分析の目的は、意思決定、状況把握、問題認識などです。
YouTube動画
■1.1 Learn about your business with digital analytics – New for GA4 Analytics Academy on Skillshop
https://www.youtube.com/watch?v=3faSiEX0jSg
Google Analyticsがどうやってデータを扱っているかを学ぶ
目的
- どうやってWebサイトとアプリのデータをGAに送信しているか
解説
データを収集するには、タグと言われるコードを設定する必要があります。
直接Webサイトに埋め込むか、タグマネージャーを利用するかです。
このタグが、様々なデータを収集する役割を果たしています。
ページの閲覧やリンクのクリックなどの、あらゆるユーザー行動は「イベント」として収集されます。
データの収集開始は、Webサイトを訪問したタイミングか、イベントが実施されたタイミングです。
GA4は、このイベントというのが肝です。
データはすべてイベントを基本として収集されています。
ここが旧Google Analytics(Universal Analytics:UA)との大きな違いです。
そして、この収集されたデータが、処理をされ、レポートとして表示され、様々なインサイトを得ることになります。
また、アプリでの計測には、Firebase SDKを導入する必要があります。
SDKは後ほど少しふれます。
多くのイベントはデフォルトで設定されていますが、必要があれば、カスタマイズしたイベントを設定することもできます。
また、あとからのデータ収集・処理はできないため、必要なデータはすべて事前設定して収集するようにしておく必要があります。
クイズ
Google Analyticsでは、Webサイトとアプリ上のユーザー行動をイベントとして収集、処理を行いますか?
- はい
- いいえ
■ヒント
GA4では、イベントを基準にしています。
YouTube動画
■1.2 How Google Analytics collects and processes data – New for GA4 Analytics Academy on Skillshop
https://www.youtube.com/watch?v=-1e5CS_v0vY
Google Analyticsアカウントとプロパティを作成する
目的
- Google Analyticsのアカウントととプロパティの設定
解説
Google Analyticsはアカウント、プロパティ、データストリームという3段階の構成になっています。
アカウントはプロパティをまとめており、プロパティはデータストリームをまとめています。
実際のデータ収集はデータストリームで行います。
- アカウント:企業ごとに1つ
- プロパティ:ブランドや事業ごと
- データストリーム:Webサイト、iOSアプリ、Androidアプリごと

アカウント構造について、3つの事例を挙げて解説しています。
■ファッションサイト
Webサイトをひとつだけ持っているファッションサイトのアカウント構造です。

■レーシングゲームアプリ
iOSとAndroidのレーシングゲームアプリのアカウント構造です。

■食品配達サービス
顧客と配送ドライバー向けサービスのアカウント構造です。
顧客と配送ドライバーごとに、Webサイト、iOS/Androidのアプリがあるパターンです。

Google Analyticsを利用するには、アカウントとプロパティを作成する必要があります。
アカウントとプロパティは複数つくれますが、中小企業やスモールビジネスでは1つずつで問題ないです。
アカウント作成の際には、ビジネス目標について問われます。
これはレポートを自動でカスタマイズするためです。
特に指定したくない場合は、「Baseline Reports」を選択するとよいです。
この設定は後から変更可能です。
4つのビジネス目標について、レポートされる項目を掲載しています。
■リードを獲得する
- ユーザー獲得
- トラフィック獲得
- ランディングページ
■オンライン売上を増加する
- Eコマース購入
- プロモーション
- ユーザー購入ジャーニー
■ユーザーの行動を検証する
- イベント
- コンバージョン
- ページ&スクリーン
■認知を拡大する
- Google広告キャンペーン
- デモグラフィック
- ページ&スクリーン
クイズ
地域のニュースサービスを運営しており、Webサイト、iOS/Androidアプリがあります。
Google Analyticsで、全てのプラットフォームを通じたユーザー行動を把握するために、プロパティの設定を行うとすると、どの様な構成になりますか?
- それぞれのアプリに1つずつのWebデータストリーム
- Webサイトに1つのWebデータストリーム、それぞれのアプリに1つずつのアプリデータストリーム
- すべてのプラットフォーム合わせて1つのデータストリーム
- Webサイトに1つのWebデータストリーム、すべてのアプリに1つだけのアプリデータストリーム。
■ヒント
Webサイト、iOS、Androidには、それぞれ1つずつのデータストリームが必要になります。
また、Webデータストリームと、アプリデータストリームがあります。
YouTube動画
■1.3 How to structure your Google Analytics account, property, and data streams – New on Skillshop
https://www.youtube.com/watch?v=pNfD4jDF8TE&t=123s
■1.3.2 Create a new Google Analytics account and property – New GA4 Analytics Academy on Skillshop
https://www.youtube.com/watch?v=ybK-VUAxZ_8
データ収集できるようにWebサイトを設定する
目標
- 新しいWebデータストリームの作成ステップを理解する
- タグで、WebサイトとGoogle Analyticsをつなぐ方法を理解する
- Google Tag Managerがタグ管理にどの様に役立つかを知る
- ビジネスに対しどちらのタグ管理が適切か決める
解説
アカウントとプロパティを作成したら、データストリームを作成して、データ収集を始めます。
Webサイトであれば、サイトURLを入力して、計測IDとタグを取得します。
タグはそのWebサイトに対して固有のものになるので、他のWebサイトでは使いまわしはできません。
計測IDとタグの設定方法は主に3つあります。
Googleは、Google Tag Manager(GTM)の使用を推奨しています。
- CMS(WordpressやShopifyなど)で計測IDを設定する
- Google Tag Managerを使用してタグを設定する
- タグを直接ページに貼り付ける
GTMは、マーケティングやWebサイト向けのタグ管理プラットフォームです。
各種マーケティングツールやオンライン広告では、様々な測定用のタグを設定する必要があります。
その際に、タグを直接ページに貼り付けていると大変な手間です。
そのため、あらゆる測定タグを一元管理できるようにしているのがGTMです。
■Google Tag Managerの詳細
https://support.google.com/tagmanager/answer/6102821
タグを直接ページに貼り付ける方法は、次の場合にのみオススメです。
- Webディベロッパーがハードコーディングをしたい場合
- タグマネジメントシステムを設計するためのリソースがない場合
- 頻繁にタグの設定や更新をしない場合
WordPressやShopifyでは、測定IDを貼り付けるだけで設定することができます。
CMSごとの対応状況などはこちらにまとまっています。
■[GA4] アナリティクスで CMS にホストされたウェブサイトのセットアップを行う
https://support.google.com/analytics/answer/10447272
タグをページに貼り付ける方法はあまりオススメしません。
専門的知識が必要となることが多いのと、ミスが発生しやすいからです。
CMSでの設定、またはGTMをオススメします。
また、コードを修正することなく、追加のデータ収集することもできます(拡張計測)。
Google Analyticsの設定画面でオンオフを切り替えるだけで設定可能です。
クイズ
タグや測定IDを使ってGoogle AnalyticsにWebサイトをつなぐ方法を3つ選んでください。
- Webサイトに直接タグを貼り付ける
- タグや測定IDをCMSに設定する
- データストリームに対し拡張計測を設定する
- Google Tag Managerを使う
■ヒント
拡張計測は、追加のデータ収集をする設定です。
YouTube動画
■1.4 Set up website data collection for Google Analytics – New GA4 Analytics Academy on Skillshop
https://www.youtube.com/watch?v=THb5SassY1k&t=147s




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